2013年12月13日金曜日

去る人、来る人(来るのか?)

来季に向けた補強に関して、また新しい情報が。

ベガルタ仙台の新コーチであるアーノルドさんは、ブリスベン・ロアーからBesart Berishaを獲得する可能性があります、という記事。
(どうでもいいけどURLで記事の内容がわかるって斬新。。)

Besart Berisha
28歳、185cmのユーゴスラビア出身のアルバニア人。フォワードでアルバニア代表。
A-Leageのブリスベン・ロアーに所属していて、プレー動画を見る限り生粋のフィニッシャーで、全ての動きがゴールのためのプレーをしている。今の仙台に最も必要なプレーだと思う。
オーストラリアAリーグでは最高のFWと言われているようで、61試合40ゴールの化け物。
どうも現チームとは契約延長をしないようで?新監督が日本への手土産に獲得したい様子。
こんなのが来てウイルソンと2トップ組んだらゴリゴリ反則です。めっちゃ観たい。


はたしてこんな化け物級の補強ができるかは怪しいものの、新監督の土産補強には期待。

***

そんな新戦力の情報が活発な半面、今シーズンかぎりでチームを離れる選手の情報もぼちぼち。
現時点で田村、松下、越後、ジオゴが確定。
新監督が合流前の現時点でどういう基準が設けられているのかはわからないけど、なんとも微妙な決定だなと思う。

田村と松下に関しては年齢と費用対効果的な部分を見たのかな。松下に関してはテグ氏が使いきれていないだけだと思うけど。

越後は練習をみるかぎりだと確かにトップチームでの活躍はまだ難しいとは思うものの、はてユース出身の選手を1シーズンで見限るというのはなんぼプライドのかけらもないもんかと悲しい話。いずれサッカーができなくなった後の人生を考えればここで一旦大学に進学して、勉強しながらサッカーをつづけたほうが本人のためでしょう、という考え方もわからなくもないけども。それでも公式戦出場なしで放出ではユースで必死にやってる選手が報われないなー。

ジオゴに関してはもう完全にごめんなさい。外国籍選手を上手に扱う力がない監督がこういう補強をするのは誰も幸せにならない。ジオゴにもサッコーニにもごめんなさい。ACLで見た印象だとボランチで面白い選手だと思うんだけど、使えないんだろうな。今後の活躍を願うばかり。

これから契約の更新やなんやでチームを去ることになる選手も多少いるとは思うけど、リーグで不振だったわけだし、監督がかわるわけだし、チームの代謝は悪いことではないと思う。
どうせなら来シーズンは開幕戦にウキウキするほど新しいサッカーがみたい。

2013年12月9日月曜日

補強の動向。

新監督が来るということは、少なからずチームの色や選手も変わるということで、現在までに噂レベルで取り沙汰されている面々について調べてみる。


トム・ロギッチ
20歳、187cmのオーストラリア人。オフェンシブハーフでオーストラリアU-23代表、A代表。
もともとは新監督が指揮していたセントラルコーストマリナーズでブレイクして、現在はセルティックに所属している模様。
年齢の割にデカイ。バッキバキ。攻撃大好き。
セルティックとの契約状況がどうなっているかは分からないけど、秘蔵っ子みたいだし監督の人脈で連れてこれるなら間違いなく大きな戦力になる選手。


ルーク・ブラッタン
23歳、175cmのイングランド出身オーストラリア人。センター/ディフェンシブハーフでオーストラリアU-20代表。
A-Leageのブリスベン・ロアーに所属していて、新監督が獲得が望んでいるところをみるとリーグで対戦した印象が良かったのかな。
スタッツを見る限りスタメンでコンスタントに試合に出ている訳ではないのかな?と思う。
この選手が獲れない場合は別の選手もリストアップしているようで、ボランチ補強は最重要と考えている様子。
続報が出たら他の選手も調べてみる。


マイケル・マクグリンチー
26歳、173cmのニュージーランド人。右サイドハーフでスコットランドU-21代表、ニュージーランドA代表。
新監督が指揮しているセントラルコーストマリナーズで右サイド/トップ下。速いは速いけど、フリーランよりもドリブルスピードが特徴的。タッチが細かくてテンポも独特で純粋に巧いなーと思う。
シュート意識も高いしインサイドカットに迷いがないし、個人的に好き。だいぶ好き。
http://youtu.be/d9A4KmdXJV8
(埋め込み動画が貼れない…)


Irfan Bachdim(読めないよ!)
25歳、172cmのオランダ出身のインドネシア人。セカンドトップでインドネシア代表。
チョンブリーFC所属で、今冬、仙台と甲府の練習に参加する模様。インドネシア代表の10番で人気も高い様子。
プレースタイルは東南アジアのやたら点を獲るトップにありがちなシュートに迷いがなくて、スピードを殺さなくてもゴールが見えてる選手。ラインブレイクのタイミングも特徴的だし彼のプレーをみているとなんだかファルカオを思い出す。
本当は武藤君に期待したいプレーなんだけど、はてさて。
ちなみに武藤君と同い年。俺とも同い年。どうでもいい。



目につくところだとこんな感じかな。
こうやって並べるとオフェンシブハーフ、ボランチ、右サイド、セカンドストライカーと、補強が必要な部分にしっかり名前が挙がっている。
ウイルソンの相方、衰えが見える梁・太田に代わる選手、角田がバックに入った時のボランチ。うむうむ。

全員が来ることはないだろうけれど、新監督は意外と来季のビジョンが明確なのかなと思わざるを得ない。わくわくであります。
他に補強が必要なポジションとしてはバックだけど、その辺は今後名前が聞こえてくるだろう。

ちなみにセントラルコーストからストレングス&コンディショニングコーチを獲得することも決まったみたい。
現監督がフィジコ兼任で怪我人モリモリという謎の状況だったので助かります。

なんかこんなに来季にわくわくするのは久しぶりだ。

期待の新監督。

現監督の手倉森さんがU-21代表監督に就任されるということで、2014シーズンから仙台には新しい監督がいらっしゃいます。

2014シーズン新監督にグラハム・アーノルド氏 就任のお知らせ (ベガルタ仙台公式サイト)

申し訳ないけど現監督には育成面・選手起用面で常々不満を持っていた手前、いよいよの新監督で期待せざるを得ない。
そして新監督が来るならぜひ外国人監督を、という気持ちがあったものの、決まってみれば予想斜め上のオーストラリア人監督という不思議。

指導歴は以下の通り。

2000 - 2006 オーストラリア代表 コーチ
2006 - 2007 オーストラリア代表 監督代行
2007 - 2008 オーストラリアU-23代表監督・オーストラリア代表監督 兼任
2007 - 2010 オーストラリア代表 コーチ
2010 - 2013 セントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリアAリーグ)監督

これだけでこの監督がどんなサッカーが好きでどんな戦術を使うかなんてわからないものの、この中で特筆するとすればオーストラリア代表コーチ時代、フース・ヒディンクの下でコーチをやっていたことか。
師事する監督が指導者に与える影響の大きさは、かのモウリーニョがボビー・ロブソンから与えられたものの大きさを見れば推し量ることができると思うのだけど、そういう面から考えると新監督はヒディンクの影響も少なからず受けているのではないかと想像する。

この人がなぜ仙台の新しい監督に選ばれたのか、という部分を考えると今シーズンまで指揮をとっていたセントラル・コースト・マリナーズでの実績が大きいのだろう。
このチームも仙台と同じように資金力は少ないものの、就任からあっという間にリーグ優勝までもっていき、リーグ最優秀監督賞を受賞するという素晴らしい成績。これはヒディンクがチームに部分的に足りないところを底上げして結果に直結させるサッカーからの影響かな?なんと思わなくもない。

そういうわけで、豊富な資金を駆使して周りから強力な選手を掻き集めて結果を残すタイプではなくて、既存戦力を駆使して堅実な結果を出すタイプというところに魅かれたんだろうなー。
ぜひ若手を育成して、要所に面白い外国籍選手を補強して、ふざけたチケット代に見合う興行的に楽しいサッカーをしていただきたい。楽しければ結果は中位でもいいんですよ。

2013年12月8日日曜日

気乗りしない試合。

34節、FC東京アウェイ、0-2。

三連敗。
前半の序盤、球は良く走っていた。球は良く走っていたものの、どうも選手からは重い印象をうける。キレがない。
ポゼッションはできているものの、相手のバイタルでは形が作れないし、ラストパスには精度もメッセージもない。そしてカウンターを受けて、失点。いつものパターン。

初エントリということもあるから、この試合だけでなく今シーズンのサッカーに対しても思うこと。

去年の秋くらいからどうにも得点までの攻撃の形が見えないなと思っているのだけれど今節もまさにそれ。
これはこの監督のサッカーの癖なのか、ディフェンス面でやろうとしていることは明確で選手もそれを理解して自信を持ってプレーしているように見えるものの、オフェンス面では行き当たりばったりで不明確。
ウイルソンの得点力は間違いないものの、ワンプレーごとの安定感は大きくないし、パスセンスに長けているわけではないからブロックを作られたときに成す術がなくなりがち。
そのフォローを引き受けるべき赤嶺はダイアゴナルランやデコイでマークをひっぱるタイプではないし、梁も老いたか走量が減ってその役をできていない。結局回らない攻撃。

ディフェンス面では怪我人の影響があまりに大きい。
特に代役で出さざるをえない渡辺広大のクオリティの低さには失望する。
ディフェンスのスキルとしては明らかにJ1のレベルに達しておらず敗因筆頭であるし、攻撃の始点、スイッチを入れる役割としてもどうしようもない。
たとえば安定感としては期待できないものの、蜂須賀などをここで使うほうがよほど上手く回るんじゃないかな。
ポゼッション時はバックラインも積極的にビルドに参加する仙台としては、ここがダレると全てがダレる。

そうしたものが重なり合ってオフェンスのキレがないと思っているのだけど、その印象のまんまの試合だった。
個人的には今シーズンで監督が交代するというのは良いタイミングだったと思う。このままでは来シーズンは降格争いである。


こういう試合を見せられると、新監督には期待せざるをえない。
このチームは平均年齢的にも世代交代を考えないといけない時期であるし、期待できる若手もいるしや新戦力も入る。
外からたくさん選手を獲得できる財政力はないわけだから、新監督には若手既存戦力を生かして楽しいサッカーをしてほしいな。

天皇杯、サポーターの現監督への思い入れに対しては存分に戦って決勝まで行ってほしいという気持ちもありつつ、ド派手に負けて未練なく来シーズンのサッカーへ移行するのも良いと思う。

するの“が”良いと思う。